新宮町下府土地区画整理組合×大英産業株式会社

対談

新宮町下府土地区画整理事業に
係る方々にインタビュー

新宮町の魅力やまちづくりについて

新宮町下府土地区画整理組合

大英産業は、新宮町下府(しものふ)土地区画整理組合施行の区画整理事業地内にマンション等を立地する土地として保留地を購入いたしました。
本日は、新宮町下府土地区画整理事業実施の要職についておられる3名のみなさまに、このまちに対する思いや熱意などをお聞きしました。

新宮町下府土地区画整理組合

安河内理事長
安河内理事長

下府地区開発のスタート時から組合設立の取りまとめ役として活動。2013(平成25)年から下府農区を中心に区画整理に向けた活動を始め、さまざまな準備や行程を経て組合を設立。当初から組合の主宰として活動を続けてこられました。

藤田事務局長
藤田事務局長

事務局長として、この区画整理事業を計画通りに遂行。今後各工区で進められる事業が終結する2027(令和9)年に向けて、事業全体の舵取り役として業務にあたっておられます。

福田アドバイザー
福田アドバイザー

下府地区開発にあたり、「こんなまちにしたい」という理想のビジョンを抱いてプロジェクトに取り組んでいます。2023(令和5)年6月までは副町長を務め、下府地区の地区計画や街づくりガイドライン作成に尽力したまちづくりの立役者のひとりです。

聞き手:大英産業株式会社

聞き手(大英産業株式会社)

生活利便性と豊かな自然が
共存する新宮町

若い世代の人口増加が著しく“まち力”も注目される新宮町。かつて副町長も務めた福田アドバイザーからみて、新宮町はどんなまちですか?

福田アドバイザー:2010(平成22)年3月にJR新宮中央駅が開業したのを機に、駅前を中心に多彩な店舗や施設が集まりました。生活・交通の両面での利便性の高さから、「住みたいまち」「暮らしやすいまち」として高い評価をされることも増え、特に若い世代の転入が急増しています。

提供:一般社団法人新宮町おもてなし協会
提供:一般社団法人新宮町おもてなし協会

例えば、JR新宮中央駅からJR博多駅まではJR鹿児島本線で約20分。この都心へのアクセスの良さ、通勤・通学に便利なことが人口増加の一因になったと考えています。町内にはJR新宮中央駅のほかにもJR福工大前駅、西鉄新宮駅の3つの駅がありますし、国道495号と国道3号、九州自動車道も通っています。2015(平成27)年に人口増加率が全国の町村部門で1位になったことは、こうした利便性の高さが大きく影響していると思います。

福工大前駅 | 西鉄新宮駅

新宮町では人口増加に合わせて、「安心・安全なまちづくり」をテーマに、防災活動拠点の整備や新たな小学校・中学校の開校など、すべての世代が住みやすいまちづくりのために、積極的な取り組みを進めています。

福岡市へのアクセスもよく、ベッドタウンとして生活利便性と防災力の高さは魅力ですね。実際に生活をされているみなさんが感じる新宮町の魅力を教えてください。

藤田事務局長:今回開発する下府地区から北に1kmほど行けば、青い海と白い砂浜、美しい松林が広がる新宮海岸があります。また、町の東部にはハイキングコースとしても人気の立花山があります。標高367mで子連れでも1時間程度で登れますし、山頂から見える玄界灘や福岡市内の街並みは絶景です。山頂付近には樹齢300年を越えるクスノキが自生していて、国の特別天然記念物に指定されています。子育て環境としても、また、健やかに暮らしていくまちとしても、新宮町は自然環境にも恵まれた町だと思います。

提供:一般社団法人新宮町おもてなし協会
提供:一般社団法人新宮町おもてなし協会

また、JR新宮中央駅周辺には商業施設も多く都会的な賑わいもあるというところは、実際に住んでいる私たちにとっても魅力だと感じます。わざわざ遠くまで行かなくても、日常の買物や医療施設などがそろっているのは暮らしやすい点ですね。

シーオーレ新宮

福田アドバイザー:そのほかにも、新宮町は「子育てに優しい町」「町民が主役の町」をテーマにまちづくりをしています。子育て世代の増加に対応するために、認可幼稚園・保育園の増設、その後は小・中学校の新設も行い、子育て環境の整備にも力を入れています。また、子育て世帯の安心のために、妊娠中から切れ目のない子育て支援の提供を目指しています。例えば、町内のコミュニティセンター「シーオーレ新宮」内にある「子育てサポートセンター」には臨床心理士を配置し、子育てに悩む保護者の相談に対応しております。

子育てモバイル

2023(令和5)年6月には、子育て世帯向けの新宮町こどもみらいサポートアプリ「ぐーまっち!」をリリースしました。妊娠・出産に関する各種支援内容や医療機関などの情報発信、予防接種の予定日、健診日の通知、母子手帳の記録などいろいろな便利機能があります。こうした生活利便性と豊かな自然環境、そして充実した子育て支援は新宮町ならではの魅力だと思います。

おだやかな湊川沿いに
広がる注目の宅地開発エリア

今回新たに市街地整備事業が進められている下府地区は、どういった場所なのでしょうか?

安河内理事長:元々は稲作やイチゴ栽培などが盛んに行われていた農地でしたが、後継者不足から農業を辞められる方が多く、新たな活気あるまちづくりを目指して土地区画整理事業を進めてきました。

立地としては交通拠点であるJR新宮中央駅、西鉄新宮駅へのアクセスもよく、周辺も良好な住宅地に囲まれています。新宮小学校へも近く、ファミリー層にも安心して住んでいただける場所だと思います。

これまで下府エリアは決して生活利便性が高いとは言い難い場所でしたが、新たに生活利便施設を整備し、静かな住環境だけでなく住みやすさも備わった場所にしていきたいと思います。

「このまちに住んでよかった」
と思える暮らしやすいまちづくり

今回の下府土地区画整理事業では、住まれる方にどんな住み心地を体感してほしいですか?

安河内理事長:今回の事業では、住宅と生活利便施設とが調和した市街地整備を進め、「暮らしやすさを実感できるまちづくり」を目指しています。

幹線道路沿いは生活利便施設を配置する「商業施設ゾーン」と位置付け、食品スーパーなどの店舗や医療施設などの誘致を行い、「歩いて暮らせる便利なまちづくり」「暮らしやすさを実感できるまちづくり」を実現していきます。また、エリア内には住民の憩いの場として公園を整備します。
良好な住環境を形成する住宅ゾーンとして整備する計画ですので、長く、快適に、安心して暮らせるまちを実感していただきたいと思っています。

藤田事務局長:自分たちが住む家は、人生最大の買物と言います。この土地に住んでいただくことで、豊かな生活を手に入れるだけでなく、安心・安全で、まちそのもののクオリティが高く、誇れるまち、「このまちに住めてよかったな」という思いをしていただきたいと思っています。

SDGsを実現する、
環境へ配慮したまちづくり

新しいまちづくりにおいて、環境にとても配慮されているようですね。

安河内理事長:これからのまちづくりにはSDGsの実現、地球温暖化などの環境問題への対策が必要不可欠です。新宮町はこの事業で「持続可能なまちづくり」の実現を目指しています。

具体的には、エネファームによる「CO2の削減」、「SDGsへの貢献」、「災害に強い安心・安全なまちづくり」、「資産価値の高い、環境にやさしいまちづくり」をガイドラインとして掲げています。より付加価値の高いまちづくりを実現できるよう願っております。

都市づくりに密接に関連する「人を思いやり快適に暮らせるまちづくり」「環境を活かし次世代へつなぐまちづくり」を基本的な考え方としています。本町のめざす都市の姿は、自然環境と共生し、生かしながら次世代へつなぐ「安全・快適で潤い豊かな美しい都市づくり」であると言えます。

万が一の災害時にも
安心して住めるまちへ

さらに、高い防災意識を持ってまちづくりに取り組んでいらっしゃるとお聞きしました。

安河内理事長:近年、全国各地で豪雨等による大きな災害が発生しています。下府地区も湊川に隣接しており、高潮による浸水や津波の影響が想定されている区域にあたります。
そこで本事業では、宅地の高さを現地盤高から2〜3mかさ上げし浸水対策を行います。また、河川や水路については洪水や浸水などを防止し、地域住民の安全性を確保するための整備を進めます。
また、水質浄化を図るため公共下水道の整備を図るとともに、良好な水辺環境の維持に努めます。

福田アドバイザー:新宮町では安心・安全なまちづくりとして、学校建設の際には災害時の避難場所としての機能も整備しています。特に国道3号線東側に整備した「新宮ふれあいの丘公園」やこの公園と連携した新宮東中学校には中長期の避難活動に対応できる機能を配備しています。その近隣にある三代地区でも、隣接する商業施設や工場施設が防災時に連携して支援活動ができる市街地づくりを行い、国のモデル事業として認可された実績もあります。
町内各所に防災拠点を整備することで、安心して暮らせるまちづくりを進めており、下府地区も災害に強いまちづくりをテーマに整備しています。

新たな市街地整備において、道路整備についてはどのようにお考えですか?

新宮小学校への通学路となる道路は、子どもたちが安全に通学できるよう十分な歩道の確保を行い、事故防止につなげていきます。また、電線類を地中に埋めることによる無電柱化にも取り組みます。災害時の避難活動に必要な支援機能を備えた市街地整備や道路整備を進め、災害に強く、住民の安心・安全につながる土地利用を目指しています。

「住み続けたい
自治体ランキング」県内2位

新宮町は「住み続けたい自治体ランキング」(SUUMO住民実感調査2022 福岡県版)で県内2位、地価上昇率も県内上位という注目度の高い場所です。今後どんなまちにしていきたいとお考えですか?

藤田事務局長:当組合では「下府土地区画整理事業地」に良好な景観を有した街並みを形成・維持するために「街並みガイドライン」を作成しています。
住宅地は道路や宅地割りといった環境と、住まれる方の家や外構が一体となって形成されるものです。この住宅地では、暮らしやすい住環境と美しい街並景観づくり、そして宅地資産価値の向上・保全を目的に、まち全体で快適に生活でき、資産価値の高い調和の取れた価値ある環境を形成したいと考えています。

対談を終えて

街中までのアクセスもよく、便利な都市生活と恵まれた自然環境の両方を兼ね備えた新宮町。今回開発される下府エリアは、これまで新宮町が進められてきた「安心・安全なまちづくり」の経験を結集した暮らしやすいまちになることは間違いありません。
特に印象に残ったのは、人口増加に向けた保育園や学校の整備を、先手で手掛けておられ、現人口から数千人増加した場合も安心して住めるように整備が出来ているということや、災害対策においても一般的な対策にとどまらず、いざという時に本当に必要なものは何かを問い続けられ、日本全国の先進的な事例を視察されながら進めていらっしゃることに感動しました。大英産業でも新宮町と想いを共にしながら、快適で魅力的な住宅をみなさまにお届けしていきたいと思います。